JOURNAL · 書家に聞く

篆書・隷書 ——古代文字に惹かれて

篆書・隷書=古代文字は、時代は古いのに現代的な要素を持っています。文字が生まれた頃の姿は神秘的で、知れば知るほど、書けば書くほど興味が尽きません。

専門の古代文字(篆書・隷書)に惹かれた理由は。

もともと最初の先生が楷書の先生で、北魏時代の力強い楷書(造像記など)をずっと書いていました。ただ私は小さい頃からの流れで、どちらかというと行書・草書のほうが向いていて、楷書を書いていても皆と少し雰囲気が違った。その後、伊藤先生が篆書を手掛け始め、「篆書って面白いな」と。大学時代は篆書がまったく分からなかったのですが、先生が亡くなり、今の新井先生のところへ行ったら篆書の専門家で、最初から篆書を習いました。入門したての頃「篆書でやりたい」と言ったら「10年かかる」と言われたのを今でも覚えています。必死に辞書を買い、調べ、臨書して、だんだんハマっていきました。篆書・隷書=古代文字は、時代は古いのに現代的な要素を持っている。文字が生まれた頃の姿は神秘的で、知れば知るほど、書けば書くほど興味が尽きません。今は外国の方に教えるときの格好の題材にもなっています。

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